【(全)活動報告】」カテゴリーアーカイブ

令和6年度第2回市民ボランティア講座「避難所運営訓練in弘前大学」を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、令和6年11月24日(日)に弘前大学 大学会館3階大集会室において、今年度2回目の市民ボランティア講座「避難所運営訓練in弘前大学」を一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと及びGECM_netと共催で実施しました。

本講座は、「『誰一人取り残さない地域防災』未来の担い手育成」をテーマに、参加者が避難者及び運営者として訓練を体験し、男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営のために必要なことを学ぶプログラムとして実施しました。当日は学生9名、市民16名、その他ボランティアスタッフ等を含む計38名が参加しました。

プログラムは3部構成となっており、第1部のオリエンテーションでは、一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと代表理事 小山内 世喜子 氏による講話がありました。小山内氏は、災害関連死とジェンダーの課題の関連性について説明した上で、男女共同参画の視点から避難所を運営することの大切さについて述べました。特に、災害時には地域に暮らす様々な人々の「違い」に配慮した体制・支援が必要になるため、平時からジェンダーの視点から見た問題・課題を解決しておくことの大事さを強調しました。

第2部の班別訓練では、外国人や視覚障がい者等、様々な避難者を想定した受入訓練の後、「総務・情報班」「施設管理班」「乳幼児世帯班」「要配慮者班(足等が悪い高齢者)」に分かれ、実際に避難所づくりに使われるテントや段ボールベッド等の組み立て、避難所運営のためのスペースづくりを体験しました。訓練時は、高齢者、外国人、身体の不自由な方、乳幼児世帯の方など様々なケースを想定し、避難所を利用する方に関してどのような点に配慮するべきか、ボランティアスタッフの助言のもと、異なる立場の参加者同士で考えを出し合いながら避難者受入や設営を進めていきました。

第3部の全体訓練では、各班で設営時に工夫した点を共有し、設営された各スペースの見学を行いました。参加者は、要支援者に合わせ工夫されたスペースや各種物資、避難所全体の様子等を熱心に観察していました。

最後に、本講座を通して気づいたことや感じたこと・学びをどう活かすかについて、参加者間で共有しました。参加者からは、「情報と配慮が心を救う」「コミュニケーションを取りながら運営することが大事」「学んだことを家族や周囲の人に共有したい」等、熱意のこもった感想が聞かれました。災害に関する知識等を継続して学ぶことが重要であるため、本センターでは今後も継続して、地域の方々と共に防災についての体験ができる場を作りたいと考えています。

第23回弘前大学総合文化祭において「大学探検ツアー」を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、令和6年10月19日(土)・20日(日)に開催された第23回弘前大学総合文化祭において、小学生を対象とした「大学探検ツアー」を両日の計4回実施し、計39名の小学生が参加しました。

大学生ボランティア数名の引率のもと、大道芸サークルMochaさんによるバルーンアート実演に始まり、書道部のオープニングパフォーマンス作品の見学、グローバルカフェ(国際連携本部)での入国審査体験、フィールドサイエンス研究会での生きものとの触れあい、理工学部でのフーコー振り子などさまざまなブースを見学・体験した後、最後は当センターでパフェとドリンクが振る舞われ、1時間ほどの探検ツアーは終了いたしました。子どもたちはとても楽しそうに学内を探検し、さらに大学の研究や各種活動に興味を持った様子でした。

併せて、当センターでは「野田村カフェ」を実施し、震災直後から継続的な支援を行っている岩手県野田村の「のだ塩」や「山葡萄ピューレ」を使ったパフェなどを提供したほか、ポスター展示による当センターの活動報告も行いました。
多くの方にご来場いただきありがとうございました。

令和6年度第1回市民ボランティア講座『子ども食堂から「こどもまんなか」社会を考える』を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、一般社団法人みらいねっと弘前と共に令和6年10月9日(水)、今年度1回目となる市民ボランティア講座『子ども食堂から「こどもまんなか」社会を考える』を、人文社会科学部4階多目的ホールで開催しました。

本講座は、地域内のすべての小学校区に子どもの居場所を作るための支援活動等について伺い、子どもを中心に地域社会がつながるとは何か、そして私たちに何ができるのかを考えることを目的として開催され、子ども食堂の運営者や行政関係者、高校生、大学生など、計29名が参加しました。

前半では、『子ども食堂から「こどもまんなか」社会を考える』をテーマに、NPO法人Matsudo子どもの未来へwith us 代表理事 髙橋 亮 氏が基調講演を行いました。髙橋氏は講演の中で、こがねはら子ども食堂の設立から、学習支援、フードトラック、体験プログラム、10代の居場所事業など、様々な支援活動へと広がっていった経緯とその意義について述べました。特に、子ども食堂が子どもたちにとって「居場所」としての役割を果たし、そこでの人との出会いや経験が、子どもたちの成長を促し、大人社会への信頼を築く上で重要な役割を果たしている点を強調しました。

後半は、講師の高橋氏、NPO法人Matsudo子どもの未来へwith us理事の有馬 房江 氏、コーディネーターの李 永俊 地域創生本部ボランティアセンター長(人文社会科学部 教授)が参加し、会場からの質問に答える座談会を行いました。

参加者からは、子ども食堂や学習支援を継続するモチベーションなど、様々な質問が寄せられました。講師陣は、子どもたちとの関わりの中で得たやりがいや、活動の意義について熱く語りました。
特に、ある高校生が「子どもの居場所づくりを広めるために、自分にできること」と問いかけたことに対し、講師陣は、「活動を発信し、多くの人に知ってもらうことが大切。仲間を増やすことで、より大きな力となる」と答え、参加者全員が、子どもの居場所づくりへの意識を新たにしました。

当センターでは、今後も地域課題解決に資する様々な取組を行っていく予定です。

令和6年度第1回研究体験事業「大学の研究ってなにしてるの?」を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターは、令和6年8月24日(土)に弘前大学構内において、小学生を対象に、令和6年度第1回研究体験事業「大学の研究ってなにしてるの?」を実施しました。

本事業は、子どもたちに大学の研究に触れてもらい、大学についての理解を広げるとともに、大学の研究に触れることによる刺激を与えることを目的としています。当日参加した小学生17名は、学生ボランティアとともにテーマの異なる2つの講義を体験しました。

はじめに、農学生命科学部 森井 悠太 准教授より「弘前大学で生きものの野外観察をしてみよう」をテーマとした講義が行われ、弘前大学構内を実際に散策して昆虫や植物の野外観察を行いました。子どもたちは、講師から昆虫や植物の特性などを熱心に聞いたり、採取した昆虫を標本にして観察を行ったりするなど、生きものに対する理解を深めていました。

次に、人文社会科学部 上條 信彦 教授より「本物の土器や石器に触れながら、大昔の人の知恵を考えてみよう」をテーマとした講義が行われ、大学構内の成田彦栄氏考古資料収蔵展示室で収蔵されているさまざまな土器を見学した後、実際に弘前市内から出土した土器の文様を写し取る“拓本”を体験しました。子どもたちは、実際に土器に触れ文様を写し取ることで、土器から研究の材料にしていく過程を学びました。

子どもたちは、本事業を通して、学生ボランティアや教員と笑顔で会話しながら、楽しそうに活動に取り組んでいる様子でした。

本センターでは、今後も地域の子どもを対象とした学習支援活動を実施していく予定です。

弘前大学ボランティアセンターが第1回野田村支援交流活動を実施しました

弘前大学ボランティアセンターは令和6年7月28日(日)に岩手県九戸郡野田村にて、今年度第1回目の野田村支援交流活動として、野田村新町地区コミュニティセンターで開催された「新町地区夏祭り」への参加、運営補助を行いました。

当センターでは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災によって甚大な被害を受けた岩手県九戸郡野田村へ、震災直後から人的支援を開始し、毎年継続的な支援を行ってきました。近年は、災害復興支援から交流活動に方針を移し、地域コミュニティ活性化のため、夏祭りでの盆踊りの実施補助など、村民の方々の暮らしとニーズに寄り添った活動を行っています。今回も、弘前市民からの参加も募り、現地での活動を行いました。

本活動へは、本学学生13名、一般市民14名、本学教職員1名の計28名が参加し、縁日コーナーや棒パンづくり、盆踊り大会の運営補助を実施したほか、本学からジャズ研究会が参加し演奏の披露も行いました。当日は、野田村の子ども達や親子連れの方々が訪れ、盛り上がりを見せていました。
当センターでは、今後も野田村での様々な交流支援活動を実施していく予定です。