【(全)活動報告】」カテゴリーアーカイブ

研究体験事業「大学の研究ってなにしてるの?」を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターは、令和6年2月17日(土)に、地域の小学生を対象に、研究体験事業として「大学の研究ってなにしてるの?」を実施しました。

本学ボランティアセンターでは、弘前市、弘前市社会福祉協議会と協働で市内中学生を対象とした学習支援教室「あっぷる~む」の実施や、市内の子ども食堂や学習支援活動へ学生ボランティアを派遣するなどの支援を継続的に行っています。

本事業はその一環であり、児童を対象として、弘前大学の研究に触れてもらい、大学についての理解を広げるとともに、大学の研究に触れることによる刺激を与えることを目的としています。当日、参加児童は、学生ボランティアとともにテーマの異なる2つの講義を体験しました。

まずはじめに、理工学研究科 鳥飼 宏之 教授より「流れの科学を体験して学ぼう」をテーマとした講義が行われました。子どもたちは、回転しながら進む物体に進行方向に対しての揚力が働く「マグナス効果」について学びながら、紙コップ飛行機を飛ばす実験の中で「どうすればより遠くに飛ぶか」を考え試行錯誤していました。

次に、教育学部 佐藤 剛 准教授による「歌って覚える英語の授業」をテーマとした講義では、子どもたちは佐藤准教授の「歌を歌うことでより英語を覚えやすくなる」という提案で、講義の中で英語の歌を歌いながら、英語特有の表現やリズムを学びました。

子どもたちは、実験等に熱心に取り組み、また教員からの問いかけに積極的に答え、大変楽しんでいる様子でした。また、学生ボランティアや教員と子どもたちが笑顔で会話する場面もあり、本事業は和やかな雰囲気で進んでいきました。

本センターでは、今後も地域の子どもを対象とした学習支援活動を、様々な形で支援していく予定です。

能登半島地震災害支援募金を行っています

このたびの災害により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

令和6年1月1日に発生した地震により、石川県能登半島及び周辺地域が甚大な被害を受けました。
特に被害の大きかった地域では、家屋の倒壊が多数発生し、また津波による被害も確認されており、多くの支援が必要とされています。

そこで、地震・津波等により被災された方々の生活再建支援のため募金活動を実施します。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

募金総額 64,061円(令和6年4月9日時点)

【活動内容】
ボランティアセンター前に募金箱を設置し、募金活動を実施します

【活動期間】
令和6年1月15日(月)~令和6年3月29日(金)

【募金箱設置場所】
・弘前大学地域創生本部ボランティアセンター
(文京キャンパス大学会館2階)

【設置時間】
10:00~15:00(土・日・祝日を除く)

令和5年度第2回野田村支援交流活動「野田村クリスマス会」を開催しました!

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、令和5年12月23日(土)に野田村支援交流活動として「クリスマス会」を開催しました。

本学ボランティアセンターでは、東日本大震災発生直後から野田村へ赴き、支援交流活動を実施してきました。今回の交流は、岩手県野田村にある野田村生涯学習センターで実施され、本学教員1名、ボランティア学生8名、野田村の児童11名の計20名の参加がありました。

クリスマス会では、初めに弘前市のストリートダンススタジオFUNKYSTADIUMのインストラクター2名によるダンスパフォーマンス及びダンスレッスンが行われ、参加者全員で体を動かしながら、楽しく有意義な時間を過ごしました。ダンスレッスンの後は、ビーズや布、リボンなどを利用した写真立て作りを行いました。児童たちは、学生ボランティアの説明を聞きながら、思い思いに材料を組み合わせて写真立てを製作していました。交流活動の他、クリスマスプレゼント配布も行われ、子ども達は大変喜んだ様子でした。

当センターでは、交流活動の継続的な実施によって、震災の記憶を風化させず、継承することを目的として野田村支援交流活動を継続していく予定です。

令和5年度第2回市民ボランティア講座『避難所運営訓練in弘前大学』を開催しました!

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、令和5年11月26日(日)に弘前大学 大学会館 3階大集会室において、今年度2回目の市民ボランティア講座「避難所運営訓練in弘前大学」を一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと及びGECM_netと共催で実施しました。

本講座は、男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営訓練を通し、弘前大学の学生や地域の方々と一緒に、要配慮者への支援の仕方を考えながら避難所づくりや避難者受入の体験を実施し、「誰一人取り残さない」地域防災を学ぶ防災教育プログラムとして実施しました。当日は学生3名、市民20名、その他ボランティアスタッフ等を含む計42名が参加しました。

本講座は、3部構成となっており、第1部のオリエンテーションでは、一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと代表理事 小山内 世喜子 氏による講話があり、男女共同参画の視点からの避難所運営に関するポイントについて説明がありました。

第2部の班別訓練では、様々な避難者を想定した避難者受入訓練の後、「総務・情報班」「乳幼児世帯班」「救護班」「施設管理班」に分かれ、実際に避難所づくりに使われるテントやパーテーション、段ボールベッド等の組み立て、避難所運営のためのスペースづくりを体験しました。訓練時は、高齢者、外国人、身体の不自由な方、乳幼児世帯の方など様々なケースを想定し、避難所を利用する方に関してどのような点に配慮するべきか、異なる立場の参加者同士で考えを出し合いながら避難者受入や設営を進めていきました。

第3部では、各班より設営時に気を付けた点を共有し、各自で設営された各スペースの見学を行いました。加えて、簡易トイレや避難所での毛布の使い方も紹介され、参加者は、要支援者に合わせ区切られたスペースや各種物資、避難所全体の様子等を熱心に観察していました。様々な体験の後、「自分の立場では分からないような、年齢や職業、性別などが異なる方の意見を知ることができてよかった」「知らない人同士でも協力しあうことが大事だと思った」「学んだことを今後に活かしたい」などの感想が聞かれました。

最後に、小山内代表理事から、災害時に大事なこととして「自分の命は自分で守る」ことや「互いへの思いやりを忘れない」こと、また「性別にとらわれずひとりひとりの能力を認め合い活かしあう」ことなどが挙げられ、本講座は幕を閉じました。

災害に関する知識等を継続して学ぶことが重要であるため、本センターでは今後も継続して、地域の方々と共に防災についての体験ができる場を作りたいと考えています。

令和5年度第1回市民ボランティア講座「学習支援の輪を広げるために」を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、一般社団法人みらいねっと弘前と共に、令和5年9月21日(木)、今年度1回目となる市民ボランティア講座「学習支援の輪を広げるために」を人文社会科学部4階多目的ホールで開催しました。本講座は、よりよい子どもの居場所をどのように作り上げていくかを語り合うことを目的として開催され、子ども食堂の運営者や行政関係者、大学生など計25名が参加しました。

前半では、「無料学習支援の必要性と可能性~八王子つばめ塾の実践をとおして~」をテーマに、認定NPO法人八王子つばめ塾 理事長兼事務局長 小宮 位之 氏が基調講演を行い、家庭環境や経済状況と子どもの進学状況との関係に触れながら、つばめ塾設立の経緯や、講師からボランティアの精神を学んだ子どもたちが将来講師として同じ場に戻り、思いやりの心を持つ子どもを育てていくというサイクルを作ることの重要性について述べました。

後半では、まず青森家庭少年問題研究会共同代表兼青森明の星短期大学教授 最上 和幸 氏から、大学生が児童へ学習支援を行う「青森サタディ☆くらぶ」の活動に関する報告、続いてよこうちキッズぷれいす代表 小野 康一郎 氏から、学習や遊びに共に取り組むことで児童の居場所作りを行う「よこうちキッズぷれいす」の活動に関する報告がありました。

最後に、李 ボランティアセンター長をコーディネーターとして、小宮氏、最上氏、小野氏による「学習支援の現状および支援の輪を広げるための課題」をテーマとしたパネルディスカッションが行われ、パネリストからは活動資金・場所・時間・スタッフや後継者の確保が課題であるというお話がありました。また、参加者からは「子どもの居場所作りのためにどのような取組や支援ができるのか」などの質問があり、パネリスト・参加者双方でよりよい子どもの居場所をつくるために必要なことを真剣に考える時間となりました。

本センターでは今後も地域課題解決に資する様々な取組を行っていく予定です。