活動報告」カテゴリーアーカイブ

令和5年度第2回市民ボランティア講座『避難所運営訓練in弘前大学』を開催しました!

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、令和5年11月26日(日)に弘前大学 大学会館 3階大集会室において、今年度2回目の市民ボランティア講座「避難所運営訓練in弘前大学」を一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと及びGECM_netと共催で実施しました。

本講座は、男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営訓練を通し、弘前大学の学生や地域の方々と一緒に、要配慮者への支援の仕方を考えながら避難所づくりや避難者受入の体験を実施し、「誰一人取り残さない」地域防災を学ぶ防災教育プログラムとして実施しました。当日は学生3名、市民20名、その他ボランティアスタッフ等を含む計42名が参加しました。

本講座は、3部構成となっており、第1部のオリエンテーションでは、一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと代表理事 小山内 世喜子 氏による講話があり、男女共同参画の視点からの避難所運営に関するポイントについて説明がありました。

第2部の班別訓練では、様々な避難者を想定した避難者受入訓練の後、「総務・情報班」「乳幼児世帯班」「救護班」「施設管理班」に分かれ、実際に避難所づくりに使われるテントやパーテーション、段ボールベッド等の組み立て、避難所運営のためのスペースづくりを体験しました。訓練時は、高齢者、外国人、身体の不自由な方、乳幼児世帯の方など様々なケースを想定し、避難所を利用する方に関してどのような点に配慮するべきか、異なる立場の参加者同士で考えを出し合いながら避難者受入や設営を進めていきました。

第3部では、各班より設営時に気を付けた点を共有し、各自で設営された各スペースの見学を行いました。加えて、簡易トイレや避難所での毛布の使い方も紹介され、参加者は、要支援者に合わせ区切られたスペースや各種物資、避難所全体の様子等を熱心に観察していました。様々な体験の後、「自分の立場では分からないような、年齢や職業、性別などが異なる方の意見を知ることができてよかった」「知らない人同士でも協力しあうことが大事だと思った」「学んだことを今後に活かしたい」などの感想が聞かれました。

最後に、小山内代表理事から、災害時に大事なこととして「自分の命は自分で守る」ことや「互いへの思いやりを忘れない」こと、また「性別にとらわれずひとりひとりの能力を認め合い活かしあう」ことなどが挙げられ、本講座は幕を閉じました。

災害に関する知識等を継続して学ぶことが重要であるため、本センターでは今後も継続して、地域の方々と共に防災についての体験ができる場を作りたいと考えています。

令和5年度第1回市民ボランティア講座「学習支援の輪を広げるために」を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、一般社団法人みらいねっと弘前と共に、令和5年9月21日(木)、今年度1回目となる市民ボランティア講座「学習支援の輪を広げるために」を人文社会科学部4階多目的ホールで開催しました。本講座は、よりよい子どもの居場所をどのように作り上げていくかを語り合うことを目的として開催され、子ども食堂の運営者や行政関係者、大学生など計25名が参加しました。

前半では、「無料学習支援の必要性と可能性~八王子つばめ塾の実践をとおして~」をテーマに、認定NPO法人八王子つばめ塾 理事長兼事務局長 小宮 位之 氏が基調講演を行い、家庭環境や経済状況と子どもの進学状況との関係に触れながら、つばめ塾設立の経緯や、講師からボランティアの精神を学んだ子どもたちが将来講師として同じ場に戻り、思いやりの心を持つ子どもを育てていくというサイクルを作ることの重要性について述べました。

後半では、まず青森家庭少年問題研究会共同代表兼青森明の星短期大学教授 最上 和幸 氏から、大学生が児童へ学習支援を行う「青森サタディ☆くらぶ」の活動に関する報告、続いてよこうちキッズぷれいす代表 小野 康一郎 氏から、学習や遊びに共に取り組むことで児童の居場所作りを行う「よこうちキッズぷれいす」の活動に関する報告がありました。

最後に、李 ボランティアセンター長をコーディネーターとして、小宮氏、最上氏、小野氏による「学習支援の現状および支援の輪を広げるための課題」をテーマとしたパネルディスカッションが行われ、パネリストからは活動資金・場所・時間・スタッフや後継者の確保が課題であるというお話がありました。また、参加者からは「子どもの居場所作りのためにどのような取組や支援ができるのか」などの質問があり、パネリスト・参加者双方でよりよい子どもの居場所をつくるために必要なことを真剣に考える時間となりました。

本センターでは今後も地域課題解決に資する様々な取組を行っていく予定です。

(福)五城目町社会福祉協議会より感謝状をいただきました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、令和5年7月に発生した大雨災害で被害を受けた秋田県五城目町へ、7月30日(日)と8月9日(水)の2日間、現地でのボランティア活動を実施しました。

この度、五城目町社会福祉協議会より活動への感謝状が届きました。

令和5年7月大雨被害に対する支援活動を実施しました

 令和5年7月14日に東日本で発生した大雨による川の増水に伴い、主に秋田県日本海側で冠水被害を受けました。そこで、弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、特に被害が大きく、以前から本学(人文社会科学部)と教育研究活動により交流を行っている秋田県五城目町へ、7月30日(日)と8月9日(水)の2度赴き、現地でのボランティア活動を実施しました。

 本学ボランティアセンターは平成23年3月11日に発生した東日本大震災を契機に設立されたこともあり、東日本大震災や平成28年台風10号、平成30年北海道胆振東部地震、および昨年の弘前市大雨被害などの支援で培った災害ボランティアのノウハウを活かして本活動を実施しました。ボランティアには、のべ19名の本学学生と2名の引率教員が参加しました。

 災害ボランティア活動は五城目町災害ボランティアセンターの受入のもと、民家の中での泥出しや清掃・家具の移動等の作業を行いました。当日は暑い中でしたが、参加学生は熱心に活動に取り組み、被災された五城目町の方から感謝の言葉をいただきました。

当日は多数のご参加をいただき誠にありがとうございました。

野田村宿泊学習支援事業を実施しました!

弘前大学ボランティアセンターは、2023(令和5)年8月11日(金)、12日(土)に野田村支援交流活動の一環として、岩手県九戸郡野田村で野田村宿泊学習支援事業を実施しました。

本学ボランティアセンターでは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災によって甚大な被害を受けた岩手県九戸郡野田村へ、震災直後から人的支援を開始し、毎年継続的な支援を行ってきました。近年では、災害復興支援から交流活動に方針を変更し、茶話会の開催や盆踊り祭りの実施補助など、村民の方々の暮らしとニーズに寄り添った活動を行っております。今回は、当該活動の一環として、1日目に本学学生を対象とした野田村の視察、2日目に現地の小学生と本学学生がスポーツやバーベキューを行い交流する「野田村プレーパーク」を行いました。

本事業には学生11名が参加し、1日目には、野田村保健センター内復興展示室、野田村港、ほたてんぼうだいの他、野田村の街並みを通して、東日本大震災の被害状況や教訓、被災地の災害発生後からの歩み、現在の様子について視察を行いました。

2日目の野田村プレーパークには、学生の他野田村の児童8名が参加し、おわんつみあげリレーやボッチャなどのスポーツを行った後、参加者全員で野田村の食材を取り入れた食事を楽しみました。本事業は地域住民と子どもたちとの交流や、野田村産品の良さを知るきっかけになりました。

当センターでは、交流活動を中心とした継続的な支援によって、大災害を風化させることなく、次世代へ継承することが重要であると考えており、今後も野田村への支援交流活動を続けていく予定です。