令和4年度第1回市民ボランティア講座を開催しました

 弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは,一般社団法人みらいねっと弘前と共催で,令和4年9月10日(土)に,今年度1回目となる市民ボランティア講座「広げよう!子どもの居場所!子どもの居場所づくり実践研修会」を,人文社会科学部4階多目的ホールおよびオンラインでのハイブリッド形式で開催しました。

 本講座は,よりよい子どもの居場所をどのように作り上げていくかを語り合うことを目的として開催され,子ども食堂の運営者や大学生など,対面とオンライン参加者を合わせ,30名ほどが参加しました。

 基礎講座では,「子どもの居場所づくりの重要性と全国の動向」をテーマに,認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長 湯浅 誠 氏による講演が行われ,他県の事例を紹介しながら,子どもが少なくなってきているからこそ,行政サービスとは違う視点での自由な発想による居場所づくり,多世代交流,地域づくりの場が大事であること,また,地域の様々な人々と交流した体験が,貧困家庭やひとり親家庭に限らない多くの子どもの将来につながること,それが地域の人材育成にもなることが述べられました。

 引き続き,「弘前市における現状とそれを支える地域活動の取り組み」をテーマに,弘前大学の李 永俊 ボランティアセンター長による講演が行われ,弘前市内にこども食堂等が増えてきた一方で,若者の流出が止まらず人材が不足している現状を述べ,こども食堂等の運営者同士が協力するネットワークの強化や,支援を受けた若者が将来地元に残り,進んで支援活動をするようになるサイクルをつくることの重要性が述べられました。

 次に,湯浅氏と李センター長,一般社団法人みらいねっと弘前 代表理事 鹿内 葵 氏の3名によるシンポジウムが行われ,こども食堂等の職員を確保することの難しさ,異世代の利用者に一緒に利用してもらえる取組等に関する具体的な質問が挙がり,シンポジスト・参加者双方でよりよい子どもの居場所をつくるために必要なことを真剣に考える時間となりました。本センターでは今後も地域課題解決に資する様々な取組を行っていく予定です。

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