令和3年度第1回市民ボランティア講座『子どもの居場所づくり実践研修会』を開催

日時:令和3年9月26日(日)14:00~17:00
場所:オンライン(ZOOM)

 弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、一般社団法人みらいねっと弘前と共催で、令和3年9月26日(日)に、今年度1回目となる市民ボランティア講座「広げよう!子どもの居場所!子どもの居場所づくり実践研修会」をオンラインで開催しました。

 本研修会は、子どもの居場所づくりをこれから始める方々や、その活動を地域に定着させ広げていくことを目的に8回開催し、「子どもたちを支えたい」という想いをどのように形にして設立・運営していけるか、こども食堂、学習支援、多世代交流活動などについての実践的な内容を学んでいきます。

 第1回目となる本講座では、2部構成により、子どもが自分らしく過ごせる子どもの居場所づくりにかかわる人々と、よりよい子どもの居場所をどのように作り上げていくかを語り合うことを目的として開催され、子ども食堂の運営者や大学生など54名の参加がありました。オンラインの参加者から講師やシンポジストに対して、事業モデルなど様々な観点から活発に質問があり、参加者が一体となって子どもの居場所づくりについて考える機会となりました。

 前半の基調講演では、「地域における子どもの居場所づくりの重要性」をテーマに、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長 湯浅 誠 氏による講演が行われ、全国でも子どもの居場所づくりに興味を持っている方が増えてきている現状や、他県の事例を紹介しながら、行政サービスとは違う視点での自由な発想による居場所づくりは、子どもが少なくなってきているからこそ多世代交流の場、地域づくりの活動の場として大事であること、また、貧困家庭やひとり親家庭の子どもに限らず、多くの子どもに参加してもらうことが大切であり、子ども食堂のような開かれた場所がたくさんあることで、支援を必要としているが表面上では気づかれない支援を必要とする子どもや家庭に気づくことができる拠点(気づきの拠点)ともなり得るということが述べられました。

 後半は同じテーマでのシンポジウムが行われ、湯浅氏と一般社団法人みらいねっと弘前 代表理事の鹿内 葵 氏をシンポジストに、先ほどの湯浅氏の講演について、子ども食堂=貧困対象の拠点とのイメージが強いことへの改善策や、地域、学校との連携に関する具体的な質問が挙がるなど、シンポジスト・参加者双方でよりよい子どもの居場所をつくるために必要なことを真剣に考える時間となりました。

 本センターでは今後も地域課題解決に資する様々な取組を行っていく予定です。

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