市民ボラ講座 活動報告」カテゴリーアーカイブ

令和7年度第1回市民ボランティア講座『地域食堂(だれでも食堂)からはじまる地域づくり』を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、一般社団法人みらいねっと弘前と共に令和7年10月16日(木)、今年度1回目となる市民ボランティア講座『地域食堂(だれでも食堂)からはじまる地域づくり』を、人文社会科学部4階多目的ホールで開催しました。

鳥取市では、団体・企業・行政の官民連携かつ広域連携の中で子ども食堂が実施されており、子どもを中心に地域の様々な人が集う「地域食堂」として発展しています。本講座は、そうした活動について伺い、子どもの居場所づくりに向けて私たちに何ができるのかを考えることを目的として開催され、子ども食堂の運営者や行政関係者、高校生、大学生など、計35名が参加しました。

前半では、『地域食堂(だれでも食堂)からはじまる地域づくり』をテーマに、鳥取市役所 総務部 人権政策局 中央人権福祉センター 総括主査 川口 寿弘 氏が基調講演を行いました。川口氏は講演の中で、生活困窮者支援を目的として2015年に始まった子ども食堂が、現在は地域食堂として70を超える団体の支援を得て7市町に広がりをみせていること、魅力あるまちづくり・効果的な支援の観点から官民連携プラットフォームを設立したことなどについて述べられました。特に、鳥取市が実施した調査によって、居場所の有無が子どもの自己肯定感と生活満足度に影響を及ぼすことがわかり、そのことが行政として取組みを推進するきっかけになったとお話しされていました。

後半は、講師の川口氏、一般社団法人みらいねっと弘前 代表理事の鹿内 葵 氏、コーディネーターの李 永俊 地域創生本部ボランティアセンター長(人文社会科学部 教授)が参加し、会場からの質問に答える座談会を行いました。

参加者からは、子ども食堂の活動を近隣自治体へどのように広げていくべきかという質問が寄せられました。子ども食堂を実施する意義について根拠を示しながら活動に対する理解と支援を得ること、また定期的な話題作りを行ってマスコミに活動を取り上げてもらうことの重要性が、実際の経験をもとに講師から紹介されました。

当センターでは、今後も地域課題解決に資する様々な取組みを行っていく予定です。

令和6年度第2回市民ボランティア講座「避難所運営訓練in弘前大学」を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、令和6年11月24日(日)に弘前大学 大学会館3階大集会室において、今年度2回目の市民ボランティア講座「避難所運営訓練in弘前大学」を一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと及びGECM_netと共催で実施しました。

本講座は、「『誰一人取り残さない地域防災』未来の担い手育成」をテーマに、参加者が避難者及び運営者として訓練を体験し、男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営のために必要なことを学ぶプログラムとして実施しました。当日は学生9名、市民16名、その他ボランティアスタッフ等を含む計38名が参加しました。

プログラムは3部構成となっており、第1部のオリエンテーションでは、一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと代表理事 小山内 世喜子 氏による講話がありました。小山内氏は、災害関連死とジェンダーの課題の関連性について説明した上で、男女共同参画の視点から避難所を運営することの大切さについて述べました。特に、災害時には地域に暮らす様々な人々の「違い」に配慮した体制・支援が必要になるため、平時からジェンダーの視点から見た問題・課題を解決しておくことの大事さを強調しました。

第2部の班別訓練では、外国人や視覚障がい者等、様々な避難者を想定した受入訓練の後、「総務・情報班」「施設管理班」「乳幼児世帯班」「要配慮者班(足等が悪い高齢者)」に分かれ、実際に避難所づくりに使われるテントや段ボールベッド等の組み立て、避難所運営のためのスペースづくりを体験しました。訓練時は、高齢者、外国人、身体の不自由な方、乳幼児世帯の方など様々なケースを想定し、避難所を利用する方に関してどのような点に配慮するべきか、ボランティアスタッフの助言のもと、異なる立場の参加者同士で考えを出し合いながら避難者受入や設営を進めていきました。

第3部の全体訓練では、各班で設営時に工夫した点を共有し、設営された各スペースの見学を行いました。参加者は、要支援者に合わせ工夫されたスペースや各種物資、避難所全体の様子等を熱心に観察していました。

最後に、本講座を通して気づいたことや感じたこと・学びをどう活かすかについて、参加者間で共有しました。参加者からは、「情報と配慮が心を救う」「コミュニケーションを取りながら運営することが大事」「学んだことを家族や周囲の人に共有したい」等、熱意のこもった感想が聞かれました。災害に関する知識等を継続して学ぶことが重要であるため、本センターでは今後も継続して、地域の方々と共に防災についての体験ができる場を作りたいと考えています。

市民ボランティア講座について詳しくはこちら

令和6年度第1回市民ボランティア講座『子ども食堂から「こどもまんなか」社会を考える』を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、一般社団法人みらいねっと弘前と共に令和6年10月9日(水)、今年度1回目となる市民ボランティア講座『子ども食堂から「こどもまんなか」社会を考える』を、人文社会科学部4階多目的ホールで開催しました。

本講座は、地域内のすべての小学校区に子どもの居場所を作るための支援活動等について伺い、子どもを中心に地域社会がつながるとは何か、そして私たちに何ができるのかを考えることを目的として開催され、子ども食堂の運営者や行政関係者、高校生、大学生など、計29名が参加しました。

前半では、『子ども食堂から「こどもまんなか」社会を考える』をテーマに、NPO法人Matsudo子どもの未来へwith us 代表理事 髙橋 亮 氏が基調講演を行いました。髙橋氏は講演の中で、こがねはら子ども食堂の設立から、学習支援、フードトラック、体験プログラム、10代の居場所事業など、様々な支援活動へと広がっていった経緯とその意義について述べました。特に、子ども食堂が子どもたちにとって「居場所」としての役割を果たし、そこでの人との出会いや経験が、子どもたちの成長を促し、大人社会への信頼を築く上で重要な役割を果たしている点を強調しました。

後半は、講師の高橋氏、NPO法人Matsudo子どもの未来へwith us理事の有馬 房江 氏、コーディネーターの李 永俊 地域創生本部ボランティアセンター長(人文社会科学部 教授)が参加し、会場からの質問に答える座談会を行いました。

参加者からは、子ども食堂や学習支援を継続するモチベーションなど、様々な質問が寄せられました。講師陣は、子どもたちとの関わりの中で得たやりがいや、活動の意義について熱く語りました。
特に、ある高校生が「子どもの居場所づくりを広めるために、自分にできること」と問いかけたことに対し、講師陣は、「活動を発信し、多くの人に知ってもらうことが大切。仲間を増やすことで、より大きな力となる」と答え、参加者全員が、子どもの居場所づくりへの意識を新たにしました。

当センターでは、今後も地域課題解決に資する様々な取組を行っていく予定です。

市民ボランティア講座について詳しくはこちら

令和5年度第2回市民ボランティア講座『避難所運営訓練in弘前大学』を開催しました!

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、令和5年11月26日(日)に弘前大学 大学会館 3階大集会室において、今年度2回目の市民ボランティア講座「避難所運営訓練in弘前大学」を一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと及びGECM_netと共催で実施しました。

本講座は、男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営訓練を通し、弘前大学の学生や地域の方々と一緒に、要配慮者への支援の仕方を考えながら避難所づくりや避難者受入の体験を実施し、「誰一人取り残さない」地域防災を学ぶ防災教育プログラムとして実施しました。当日は学生3名、市民20名、その他ボランティアスタッフ等を含む計42名が参加しました。

本講座は、3部構成となっており、第1部のオリエンテーションでは、一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと代表理事 小山内 世喜子 氏による講話があり、男女共同参画の視点からの避難所運営に関するポイントについて説明がありました。

第2部の班別訓練では、様々な避難者を想定した避難者受入訓練の後、「総務・情報班」「乳幼児世帯班」「救護班」「施設管理班」に分かれ、実際に避難所づくりに使われるテントやパーテーション、段ボールベッド等の組み立て、避難所運営のためのスペースづくりを体験しました。訓練時は、高齢者、外国人、身体の不自由な方、乳幼児世帯の方など様々なケースを想定し、避難所を利用する方に関してどのような点に配慮するべきか、異なる立場の参加者同士で考えを出し合いながら避難者受入や設営を進めていきました。

第3部では、各班より設営時に気を付けた点を共有し、各自で設営された各スペースの見学を行いました。加えて、簡易トイレや避難所での毛布の使い方も紹介され、参加者は、要支援者に合わせ区切られたスペースや各種物資、避難所全体の様子等を熱心に観察していました。様々な体験の後、「自分の立場では分からないような、年齢や職業、性別などが異なる方の意見を知ることができてよかった」「知らない人同士でも協力しあうことが大事だと思った」「学んだことを今後に活かしたい」などの感想が聞かれました。

最後に、小山内代表理事から、災害時に大事なこととして「自分の命は自分で守る」ことや「互いへの思いやりを忘れない」こと、また「性別にとらわれずひとりひとりの能力を認め合い活かしあう」ことなどが挙げられ、本講座は幕を閉じました。

災害に関する知識等を継続して学ぶことが重要であるため、本センターでは今後も継続して、地域の方々と共に防災についての体験ができる場を作りたいと考えています。

市民ボランティア講座について詳しくはこちら

令和5年度第1回市民ボランティア講座「学習支援の輪を広げるために」を開催しました

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、一般社団法人みらいねっと弘前と共に、令和5年9月21日(木)、今年度1回目となる市民ボランティア講座「学習支援の輪を広げるために」を人文社会科学部4階多目的ホールで開催しました。本講座は、よりよい子どもの居場所をどのように作り上げていくかを語り合うことを目的として開催され、子ども食堂の運営者や行政関係者、大学生など計25名が参加しました。

前半では、「無料学習支援の必要性と可能性~八王子つばめ塾の実践をとおして~」をテーマに、認定NPO法人八王子つばめ塾 理事長兼事務局長 小宮 位之 氏が基調講演を行い、家庭環境や経済状況と子どもの進学状況との関係に触れながら、つばめ塾設立の経緯や、講師からボランティアの精神を学んだ子どもたちが将来講師として同じ場に戻り、思いやりの心を持つ子どもを育てていくというサイクルを作ることの重要性について述べました。

後半では、まず青森家庭少年問題研究会共同代表兼青森明の星短期大学教授 最上 和幸 氏から、大学生が児童へ学習支援を行う「青森サタディ☆くらぶ」の活動に関する報告、続いてよこうちキッズぷれいす代表 小野 康一郎 氏から、学習や遊びに共に取り組むことで児童の居場所作りを行う「よこうちキッズぷれいす」の活動に関する報告がありました。

最後に、李 ボランティアセンター長をコーディネーターとして、小宮氏、最上氏、小野氏による「学習支援の現状および支援の輪を広げるための課題」をテーマとしたパネルディスカッションが行われ、パネリストからは活動資金・場所・時間・スタッフや後継者の確保が課題であるというお話がありました。また、参加者からは「子どもの居場所作りのためにどのような取組や支援ができるのか」などの質問があり、パネリスト・参加者双方でよりよい子どもの居場所をつくるために必要なことを真剣に考える時間となりました。

本センターでは今後も地域課題解決に資する様々な取組を行っていく予定です。

市民ボランティア講座について詳しくはこちら