平成30年度活動報告

平成30年度弘前大学ボランティアセンター活動報告会~相次ぐ災害から地域を守る~を開催しました

日 時:平成31年3月10日(日)18:00~20:00
場 所:ヒロロ4F市民文化交流館ホール
報告者:
人文社会科学部3年  山崎  健
人文社会科学部2年  磯野雄太郎
教育学部2年     古堅  駿
農学生命科学部1年  武藤 春香
市民ボランティア代表 中畑 茂樹 氏
弘前医療福祉大学短期大学部 救急救命研究会

 

弘前大学ボランティアセンターでは,平成31年3月10日(日)にヒロロ4階市民文化交流館ホールにて,平成30年度弘前大学ボランティアセンター活動報告会~相次ぐ災害から地域を守る~を,弘前市と共催で開催しました。
本センターでは,平成30年度に全国各地で発生した災害支援金募金活動や現地視察・災害ボランティア活動の実施や,子ども達への学習支援,除雪ボランティア,子ども食堂に係る取組など様々な活動を今年度も実施してきました。本報告会では,平成30年度に実施した1年間の活動を弘前市民と共にふりかえり,新しい年度に向けて事業の見直しを行うことを目的として実施しました。

本報告会は2部構成で開催され,第1部として,本年度の本センターの活動に参加した市民ボランティア及び学生ボランティアから代表して6名が活動報告を行いました。北海道胆振東部地震支援金募金活動報告を行った農学生命科学部1年 武藤 春香さんからは,募金活動を行うことで,すぐに風化してしまう災害の記憶や被災地についての思いをつなぎとめることができ,継続した実施が必要である旨の報告がありました。また,弘前医療福祉大学短期大学部救急救命研究会からは,救急救命の処置法が市民全体に広がることで一時救命措置の成功率が高まり,弘前市全体で緊急時の生存率が高まることなどについて報告がありました。

第2部としては,本センターの李 永俊 副センター長の進行のもと,地域社会のニーズや今後の本センターにおける活動の方向性について,市民の皆様との意見交換会を実施しました。市民や学生からは,学生ボランティア数の減少に対して対策が必要である事や,センターと行政等との役割分担が必要であることなどについて意見がありました。

本講座には,市民ボランティア,行政関係者,本学教職員・学生など全体で35名の方々にご参加いただきました。本報告会でいただいたご意見などについて,しっかりとフィードバックしていけるよう,ボランティアセンターでは来年度も地域の課題解決に向けた活動を展開して参ります。

  
活動報告する山崎 健さん     活動報告する磯野雄太郎さん

  
活動報告する古堅 駿さん     活動報告する武藤春香さん

   
活動報告する中畑茂樹さん     救急救命研究会からの活動報告

   
全体意見交換会の様子

平成31年度第3回市民ボランティア講座『広がれ子ども食堂の輪』全国ツアーin青森を開催しました

日 時:平成31年2月2日(土)
場 所:
弘前大学文京キャンパス大学会館2階201集会室,和室
弘前大学文京キャンパス総合教育棟2階201,205,206講義室
講 師:
NPO法人豊島WAKUWAKUネットワーク 理事長 栗林 知恵子 氏
アドバイザー:
八戸学院大学健康医療学部人間健康学科 准教授 佐藤 千恵子 氏
青森県社会福祉協議会社会貢献活動推進室長 葛西 裕美 氏
NPO法人弘前こどもコミュニティ・ぴーぷる 代表 清野 眞由美 氏

 

弘前大学ボランティアセンターでは,平成31年2月2日(土)に本学文京キャンパス大学会館及び総合教育棟にて,今年度3回目の市民ボランティア講座として『広がれ子ども食堂の輪』全国ツアーin青森を,社会福祉法人青森県社会福祉協議会及び『広がれ子ども食堂の輪』全国ツアー実行委員会と共催で開催しました。本センターでは平成27年度から,弘前市,社会福祉法人弘前市社会福祉協議会と連携し,弘前市内の生活困窮世帯の小・中学生を対象に,子ども達の学力向上を通じて貧困の連鎖を断ち切ることを目的とした学習支援活動を行ってきました。本講座は,子どもの貧困問題・孤食問題への対応策の一つとして全国に広まっている子ども食堂への理解を深め,少子化が進展しているこの地域において子ども達への支援の輪を広めることを目的に実施されました。

同講座は3部構成で開催され,午前中は第1部として,子ども食堂の運営を目指す団体や個人,子ども食堂を利用したいが実態が分からず抵抗を感じている方を対象に,軽食の提供や学習支援,遊びの提供を通じて子ども食堂の一例を体験してもらい,子ども食堂の多様な有り方について学ぶ事を目的に,「子ども食堂体験」 を大学会館2階201集会室・和室にて実施しました。

午後には第2部として,NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク 理事長 栗林 知絵子 氏から「地域を変える,子どもが変わる,未来を変える」と題して,自身の活動を通じて経験した子どもの様々な問題や,全国の子ども食堂の事例,一団体でできることはとても小さいが,ネットワークを構築して活動すれば継続的な活動が可能となることなどについてご講演いただきました。

第3部では,分科会として,子ども食堂の基礎知識や開業の際の注意点などについての情報提供や意見交換を行う「たまご相談室」と,子ども食堂の運営者や開業準備をしている個人・団体を対象に,運営上抱えている問題についての相談や今後の活動の注意点などについて情報提供及び意見交換を行う「ひよこ相談室」を実施しました。どちらの相談室も時間いっぱい相談や意見交換が行われ,より実践的な情報提供を行うことができました。

最後に,本センター副センター長の李永俊から,地域を守るために子ども食堂は非常に大きな役割を果たすことができると考えており,青森県全体で連携して今後も子ども食堂や学習支援の展開を進めて行くことが重要であり,本学ボランティアセンターも学生力を活用しながら役割を担っていきたい旨の総括がありました。

本講座には,子ども食堂経営者,福祉・行政関係者,本学教職員・学生など全体で約80名の方々にご参加いただきました。基調講演に加えて,子ども食堂体験や相談室などの意見交換や交流の場を提供することで,様々なネットワーク形成に寄与することができました。今後も本センターでは,子どもが抱える様々な問題へ取り組んでいく予定です。

広がれ子ども食堂の輪全国ツアーin青森 子ども食堂体験 広がれ子ども食堂の輪全国ツアーin青森 集合写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青森県サイバー防犯ボランティア委嘱学生が青森県警察本部から表彰

日 時:平成31年1月30日(水)
場 所:弘前大学文京キャンパス大学会館2階201集会室
受賞者:青森県警察サイバー防犯ボランティア 理工学部4年 高木利彬,川尻朋輝

平成31年1月30日(水)に,本学の青森県警察サイバー防犯ボランティア委嘱学生のリーダー及び副リーダーが青森県警察本部生活安全部から感謝状の授与を受けました。

感謝状贈呈式は本学大学会館内で開催され,当該ボランティアのリーダーである,人文社会科学部4年高木利彬さんと,副リーダーの人文社会科学部4年川尻朋輝さんが,青森県警察生活安全部 杉山 英司 保安課長から,感謝状の授与を受けました。杉山保管課長からは「このサイバー防犯ボランティアで培った経験は必ずどこかで自分に価値あるものとして活きてくる。就職してからも社会へ貢献していってほしい。」とご祝辞をいただきました。

当該ボランティアの委嘱は,青森県警察本部生活安全部と本学ボランティアセンターが連携し,平成29年度から実施されている取り組みで,委嘱学生はサイバー空間のパトロールや小中学生へのサイバー防犯に係る講演活動などを行っており,二人は2年連続でリーダーと副リーダーを務めていました。

本学ボランティアセンターでは,青森県警察本部生活安全部と連携しながら来年度も引き続き,サイバー防犯ボランティアに係る活動を継続する予定です。

サイバー防犯ボランティア感謝状授与

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青森県サイバー防犯ボランティア委嘱学生が五所川原警察署から表彰

日 時:平成31年1月24日(木)
場 所:ホテルサンルート五所川原
受賞者:青森県警察サイバー防犯ボランティア委嘱学生9名

平成31年1月24日(木)に,五所川原警察署による平成30年警察協力功労感謝状贈呈式が開催され,本学の青森県警察サイバー防犯ボランティア委嘱学生9名が受賞しました。当日は代表として理工学部2年 工藤遼太郎さんが出席し,小坂署長から感謝状の贈呈を受けました。

当該ボランティアの委嘱は,青森県警察本部生活安全部と本学ボランティアセンターが連携し,平成29年度から実施されている取り組みで,委嘱学生はサイバー空間のパトロールや小中学生へのサイバー防犯に係る講演活動などを行ってきました。

今年度の活動の一つとして,当該委嘱学生は五所川原地区少年非行防止JUMPチームにおける小中高生のサイバー防犯の意識向上を図るためのJUMPサミットにファシリテーターとして参加し,五所川原地区の子ども達のサイバー防犯意識向上に寄与したことが,今回の受賞につながりました。

本学ボランティアセンターでは,青森県警察本部生活安全部と連携しながら来年度も引き続き,サイバー防犯ボランティアに係る活動を継続する予定です。

野田村クリスマス会を実施

日 時:平成30年12月22日(土)
場 所:野田村総合センター
参加者:ボランティアセンター副センター長 李 永俊(引率教員)
ボランティアセンター学生事務局5名,野田村内児童の皆さん

弘前大学ボランティアセンターでは,平成30年12月22日(土)に岩手県九戸郡野田村で野田村支援交流活動の一環として,野田村クリスマス会を実施しました。

本学ボランティアセンターでは,平成23年3月11日に発生した東日本大震災によって甚大な被害を受けた岩手県九戸郡野田村へ,震災直後から人的支援を開始し,毎年継続的な支援をおこなってきました。近年では,災害復興支援から交流活動に方針を移し,茶話会の開催や盆踊り祭りの実施補助など,村民の方々の暮らしとニーズに寄り添った活動を行っており,当該活動の一環として,野田村城内地区児童クラブ利用児童を対象に,『野田村クリスマス会』を平成25年から継続実施しています。

今年度も,野田村総合センターにてクリスマス会を実施し,教員1名と5名の弘前大学学生ボランティア,24名の野田村内の児童が参加しました。

クリスマス会では,風船やフラフープを使ったオリジナルゲームやプラ版ステンドグラスの作成などを行い,学生・児童が一緒になって遊び,交流を深めました。

当センターでは,交流活動を中心とした継続的な支援によって,大災害を風化させることなく,次世代へ継承することが重要であると考えており,今後も野田村への支援交流活動を続けていく予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

平成30年度 弘前市直営除雪隊結団式に学生事務局が出席

日 時:平成30年11月1日(木)13:30~
場 所:弘前市建設部道路維持課内
参加者:ボランティアセンター学生事務局代表 山崎 健(誓いのことば)
ボランティアセンター学生事務局 菊池洋絵
ボランティアセンター学生事務局 菅原 哲

 

平成30年11月1日(木)弘前市建設部道路維持課内にて,平成30年度 弘前市直営除雪隊結団式が挙行され,本センター学生事務局が出席し,本年度も雪で困っているお年寄りや小学生の皆さんなどのため,地域住民が快適な生活を送れるように事故のないよう精一杯ボランティア活動を行いたいと,誓いのことばを述べました。続いて,タビデ保育園・サムエル保育園の児童から花束の贈呈をいただきました。また,桜田弘前市長からは記念品として除雪用具の贈呈をいただきました。

今年度も本センターでは,大雪の被害に対し通学路などの除雪ボランティアを行う予定です。具体的な日時につきましては,追ってご連絡いたします。たくさんの学生の皆さんのお力が必要となりますので,何卒ご協力お願いいたします。

 

 

平成30年北海道胆振東部地震による被害に対する支援金募金活動

日 時:平成30年10月12日(金)~26日(金)までの毎週水・金曜日
場 所:弘前大学文京キャンパス大学会館前
参加者:
ボランティアセンター学生事務局メンバー
弘前大学有志学生

 

平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震により,大規模な地滑りや土砂崩れが発生し多くの人命が失われました。また,大規模な停電や断水により道内広範囲でライフラインが切断される被害がありました。

本学ボランティアセンターでは,当該災害の発生を受け,9月24日,25日に北海道厚真町にて現地調査及び支援活動を実施したところでしたが,継続的な支援として,学内にて募金活動を実施いたしました。

募金活動は本センター学生事務局及び有志学生によって12:00~12:30の昼食時間帯に実施され,本学教職員や学生のみなさん,一般市民の方々からのご支援をいただきました。ご協力いただいた皆様に,心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

今後につきましては,ボランティアセンター内に募金箱を設置し,募金活動を継続するとともに,本センター主催事業開催時に,学生事務局による募金活動を実施する予定です。引き続き,皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

平成30年北海道胆振東部地震による被害の現地調査及び支援活動

日 時:平成30年9月24日(月),25日(火)
場 所:北海道厚真町災害ボランティアセンター
参加者:
ボランティアセンター副センター長
人文社会科学部  教授  李 永俊
ボランティアセンター学生事務局
教育学部2年       菅原 哲
ボランティアセンター学生事務局
教育学研究科1年     垣内雅仁

 

平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震により,大規模な地滑りや土砂崩れが発生し多くの人命が失われました。また,大規模な停電や断水により道内広範囲でライフラインが切断される被害がありました。

本学ボランティアセンターでは,当該災害の発生を受け,被害の甚大であった北海道厚真町に赴き,現地視察及び支援活動として災害ボランティア活動を実施いたしました。

現地では様々なボランティアニーズがあり,毎日100名前後のボランティアが活動しているそうです。中でも,現在は主に,「倒壊した家屋の瓦礫撤去」,「避難所内の清掃」,「避難者のお話の傾聴」の3つのボランティアニーズが多くあり,本センターでは「倒壊した家屋の瓦礫撤去活動」を行いました。

現地の住民の方々は,外部からの訪問に対し,不審者などへの警戒心が非常に強くなっているとのことで,厚真町に設置された災害ボランティアセンターへ必ずボランティア登録を行い,専用のビブスを着て活動すること,また,不必要に避難所を訪問しないことなどがアナウンスされていました。

当該活動の詳細な報告につきましては,下記から報告書をご覧ください。

当該活動の活動報告書はこちら

 

 

 

野田村宿泊学習

日時:平成30年8月11日(土),12日(日)
場所:野田村総合センター体育館,えぼし荘,野田村内

 

本学ボランティアセンターでは,平成23年3月11日に発生した東日本大震災によって甚大な被害を受けた岩手県九戸郡野田村へ,震災直後から人的支援を開始し,毎年継続的な支援をおこなってきました。近年では,災害復興支援から交流活動に方針を移し,茶話会の開催や盆踊り祭りの実施補助など,村民の方々の暮らしとニーズに寄り添った活動を行っており,当該活動の一環として,野田村内の小学生を対象とした1泊2日の宿泊学習を平成27年から実施してきました。
今年度も,震災復興イベントである「LIGHT UP NIPPON」の開催に合わせ,8月11日,12日に宿泊学習を実施し,9名の弘前大学学生ボランティア,12名の野田村小学校の児童が参加しました。
11日には,学生・児童の交流を深めるためにビー玉リレーや風呂敷バレーなどのレクリエーションを行い,その後LIGHT UP NIPPONへ参加しました。12日には『野田村の魅力再発見プログラム』として,“野田村の食材満載BBQ”“野田村まちなか探険隊~のだむらGO~”を実施しました。まちなか探険隊では,子ども達が数グループに分かれ,野田村内を歩き回り,「みりょくスポット・きけんスポット・あんしんスポット」等を見つけて地図に書き込み,最後には自分たちが作成した地図についてプレゼンを行いました。
当センターでは,交流活動を中心とした継続的な支援によって,大災害を風化させることなく,次世代へ継承することが重要であると考えており,今後も野田村への支援交流活動を続けていく予定です。

 

平成30年度第1回市民ボランティア講座~子供の貧困を考える~

日時:平成30年7月1日(日)
場所:弘前大学創立50周年記念会館みちのくホール

弘前大学ボランティアセンターでは,平成27年度から弘前市,弘前市社会福祉協議会と連携し,弘前市の生活困窮世帯の小・中学生を対象に,子ども達の学力向上を通じて貧困の連鎖を断ち切ることを目的とした学習支援活動を行ってきました。市内の行政,地域及び教育関係者の子どもの貧困に対する理解を深めることを目的として,貧困問題や子ども食堂等への対策と支援などを全国に展開している法政大学現代福祉学部福祉コミュニティ学科教授 湯浅 誠 氏を招き,平成30年7月1日(日),「平成30年度第1回市民ボランティア講座~子どもの貧困を考える~」を開催しました。

基調講演として,湯浅 誠 氏から「子どもの貧困 私たちにできること」と題して,子ども食堂は地域交流の場であり,その賑わいから漏れる子を減らすことが貧困対策につながることや,食卓を共にする事で子どもの価値観が育まれるなど,特別なことをしなくてもそばにいるだけで果たせる役割があることなどについてご講演いただきました。
最後に,李副センター長から,問題意識を共有し,できることをできる人からできる範囲内で始めるのが大事であり,活動に参加したい人は弘前大学ボランティアセンターに気軽に相談してほしい旨の総括がありました。

本講座には,高校生,福祉・行政・教育関係者,本学教職員・学生,民間事業者など約170名の方々にご参加いただきました。講演後のアンケートでは「子ども食堂は空腹を満たすだけではなく,子ども会の現代版として地域発展に大きな役割を果たせると気付いた。」,「今また交流の場を求める人が増えている。」,「そばにいるだけの支援などからはじめてみたい。」,「赤信号の貧困は専門家が対応することになるが,黄信号の貧困は地域で支援することができるのだとわかった。」などの意見があり,参加者が地域と子どもの貧困について再考するきっかけとなっただけでなく,各機関の連携交流の場としての役割も果たし,弘前市全体で今後の対策について議論する場となりました。

第1回市民ボランティア講座チラシA4